T:もう十年も経っちゃったのかあって驚きがありますね。再演するのが前世紀版とは違うことに、衝撃はあるんですか?
M:最初から再演はまた違った形でやりたいというのは(話としては)あったので、それは特別になかったですね。ワクワクはしましたね。
T:私たちはやはり、再演と聴くと「ああ、あの懐かしの四谷が帰ってくるんだ」っていう期待がまず最初で、それが一気に覆された驚きがありましたよ。
四谷は観た人それぞれの感想が総じて好評なんですよね。もう、観なくてもいいやって声は聴かないです。今回もファンサイト合同BBSで、次はどうなるんだろうっていう期待や不安とともに、前回はこんなだったとか、懐かしい話も出てますし。
M:そのまま再演をしても、お客さんが前回観てから10年経ったように役者も10年経ってますから同じになんてならないし、前のほうが良かったという思いを持たれる方もいると思います。
それはそれでいいんですよ。前の四谷は前の四谷で、今回は違う四谷だから。前の四谷が大好きだけど、今回の四谷も好きになってくれるといいな。家に帰ってから、「ああ。やっぱり今回の四谷も好きだな」って観てよかったなって思ってもらえるんじゃないかなーっと思ってます。面白いんだから。
T:前の四谷が吹っ飛ぶくらい面白くしてもらおうじゃないの、という期待をもっております。
登場人物に増減があったとしてもそれぞれの基本設定は伊右衛門なら塩谷浪人って所は変わらないですよね。それを踏まえたうえでどう変わるんだろうっていう期待があるんですよね。
M:再演って言ってもやるたびに、やっぱりそれは違ってきてるわけだし、同じものは二度とないですからね。
T:上演したときの時代背景がその都度変動していて、その変動に合わせて再演内容も成長しているというか、変化の仕方が楽しいなっていう面白さを毎回感じてました。
例えば小玉田左衛門は、エイズだったり花粉症だったり、その時々によってさっくり変化しますよね。
M:そうですね。今回は小屋も大きいですしね。最初はだって、タイニイアリスだもん。
T:出世魚みたいですね。徐々に小屋が大きくなっていく。
M:小屋が大きくなってる分、役者も大きくならないとね。
T:楽しみにしております。
弥生が終わって、早いもので一ヶ月。初日までも一ヶ月。お稽古は何時間くらいされてるんですか?
M:11時〜7時。
T:拘束時間長いですね。一日8時間!
M:始まりが早いと、終わりが早いし。自主稽古する時間もできるし。何か作業する必要があっても始める時間が早いと気持ち的に余裕があるでしょ。人とも会えるし。
あんまり(始まりが)早いと電車混んでるし、起きられないし。
ここで横道マスター特製帝国仕様オムライス「ムサシヤ」が届く。
武蔵屋さんが「ムサシヤ」をおいしそうに召し上がっていらっしゃいました。共食い・・・?

T:ノビタさんの曲はどうですか?
M:いいですよー、すごく。昨日稽古場に来ていただいて、観てもらって、ここはちょっとこう変えましょうとか加納と話してもらったりして。
そして今日彼は八戸でコンサートなんですけど。
T:フットワークいいっすねー。
M:いいっすねー。最初に歌ができてたし。今回は(歌もBGMも)全部一人の方が作ってくださってるので、そういう意味では音も統一された感じがあっていいですよ。
T:ヒトヨシノビタ、さんですもの。仇討で、もう耳に残る曲で、すごいあの曲がこの曲がいいなーって思いましたからね。
M:ノビタさんがね、今度花組芝居と仕事するんだって言ったら「すごいねーって」言われたって。
T:そりゃあ。そうでしょう、曲数多いし。花組芝居の仕事は大変なんだって。
M:違う違う、すごいところとやるんだねって言われちゃったんだって。あら認知されてるのねって嬉しかったな。
T:そういう意味もあったんですね。
M:実際、大変なんだけどね。曲数多くて。
T:仇討での耳に残りやすいフレーズが格好良かったし、作曲者側も観る側もほぼ同世代なんで、お互いに耳に残ってる音って共通項が有りますよね。
M:ポップス畑の方ですからね。俺は音楽詳しくないけど、加納ならもっと話ができるだろうし、そこでまた世界がひろがってくれたら、いい人を紹介できて嬉しいなって思いますしね。
T:仇討ですごくノビタさんの曲が気持ちよかったんで、今回もまたノビタさんでとっても嬉しいです。
M:だからそういうね、「仇討で面白かったから」って言って今回来てくださる方が増えたら嬉しいし。ノビタさんと加納のカップリングはどうなんだろうって期待してもらえるし。
T:仇討もまた10年くらい経ってから観たいですねえ。
M:10年・・・3年くらい経って、またやっても面白いかなあと思うんだよね。