初日目前! 仇討直前インタビュー♪



帝国インタビュアー:本日はお忙しい中ありがとうございます。

水下:いえいえ。

本当にあと10日もないですよね。

10日もないです、稽古自体は。仕込みがありますから・・・あと一週間かな。

(劇場に)入るまでは通し稽古やらないのですか?

いえいえ、やってますよ。役者が全員集まらなくても、代役を立てたりして。じゃないと大変なんでね。

どうですか、出来上がり具合は。

これからですよ。(苦笑)

そういうものなんですか?お芝居って。

そーいうもんですよ、お芝居って。もう流れは出来たからね。
今の稽古場(花組の稽古場)に移ってから仮道具を立ててもらって、(それを見て)あぁこうなるのか、だったらこうしようとかして、一度通してやって。
大きな流れはもう出来てたんですけど、(芝居の)時間が全然わからなくって。
最初通してやった時に2時間15分だったんですね。それをなんとか2時間くらいに収めたいので、ちょっと作業してこの前やった時は2時間10分。5分削りました。
まぁ2時間越えてもいいんだけど、それを目標にして。

休憩は無しですか?

無しです。だって、劇場が10時までなんだもん。

東京都の施設はみんなそうなんですか?

どこもだいたいそうですよ。10時以降は延長料金かかるとか。

『申請は一週間前』にって加納さんが以前芝居のセリフでおっしゃってましたね。

そんなのムリに決まってんじゃん(笑)。

10時に芝居が終わるのではなくて、10時に撤収ですよね。

そう、出なきゃいけない。だから9時半には衣装を脱いでないと、そのあと片づけがあるから。
作品重視じゃないのよ、劇場は。あれはいけないねー、今の演劇行政は。

(都知事の)石原さんに言わないと(笑)。パフォーマーに免許与えてる場合じゃなかろう、俺たちの芸術はどうなる、と。

11時までにしてね、こう、夜は周りに終わってから飲めるお店があってさ。そういう風にしないとさ。

台本は結構切って切って・・・と短くなさってるんですか。

細かくやってますね。ちゃんとやったら3時間・・3時間以上なるんじゃないかな。

それはラジオドラマのとおりに場面転換を考えないで、ですよね。

多分。音楽入れて人が動いたらそのくらいなんじゃないかな。大分切って・・でも切れないんですけどね。

前にもおっしゃってましたよね。本が良くて切るところがないって。

それでも切りましたけどね。ここはなくても繋がるだろうとかいろいろと考えて。

自分が役者として日にちが近づくのと演出家として日にちが近づいてくるのは。

大変だよっ。もう、加納を尊敬します!

(笑)

大変だけどなんていうのかな、楽しいんだけども・・。時間がたくさん欲しいのは事実だけど、そんなにたくさんあってもしょうがないし。
後は(自分の)手を離すところまでにどこまででいけるかってことで。
やっぱり最後のね、3日・・一週間くらいから最後の直線に入っていく感じで、そこを走りきれるかどうかで決まるんだよね。
ゴール前で緩めずにこうもがいていくと、いいものになるんじゃないかと。
まぁ、役者やってる時にいつもそう思ってるんですけど。出来上がってからってのがまた大変なんですよね。

ではコンスタントに創りこんでいくというよりは、最後に向かってぎぃっと絞り込んでゆく感じでしょうか。

そうですね、今は編集作業と思っていただければ。
(今回の芝居は)アタマから作っていないので、ここやってここやってと(パーツ毎に)作って流してやって、で編集してみてここは違うなとかもうちょっと違う角度から絵を撮りたいなとか。
お芝居は同じですからテンションは変わらないのでカメラワークを変えて見たり・・・

水下さんが(演出を)おやりになる時は映像的な作り方ですか?

違う違う、今回はたまたまそうなっただけで。映画みたいにそれぞれ違う場面から稽古しているので、(全体が)わかんないんですよ。今回はそういう手法になっていると。
で、「あぁ、映画作ってるみたいだな」と思ったのでこれは最後に編集作業が必要になるんだなと。ただ、役者のいる編集ですけどね。繋いだらこっちの方がいいので、じゃあここの演技はこう変えてくださいとかね。
だから自分にも最後がどういう絵になるのか、まだわからない。
ゴールがあるわけではないので、「こういう絵が創りたい」より「こういう絵になったのか」ってのが正しいでしょうね。創りたい方向はあるんですけどね。

稽古場日誌見ていると、役者さん達がよく笑ってらっしゃいますよね。
なになにのシーンは面白いとか、誰々さんがおかしすぎるとか。

今まで一緒に芝居をやってる仲間同士でね、この人がこんなことやるんだーって面白さだと思うんだけどね。もちろんそれだけの面白さじゃないけど。こ こで笑っててもお客さんが面白いかは別だから。

楽屋オチ的な笑いもあると?

それも多分あるでしょうね。そういう意味では普段にはないものを引き出せている感じがしますよ。

最初のきっかけはなんだったんですか。中尾さんは昔からお付き合いのある方なのですか?

※81(エイティワン)プロデュース(http://www.81produce.co.jp/)の養成所に通ってる人と知り合いになって、卒業公 演を観にいったんです。その時に関さんが演出やってたのね。それからの付き合いで。
そのあと、その人たちの舞台やドラマティックカンパニー(以下DC)さんの芝居を観にして中尾さんを紹介して頂いて。中尾さんや関さんも花組を観に来たり、 あとは※けーすけ(弾丸列車サイト参照)が芝居に・・

瓦版屋さんの役でしたっけ。

「ねずみ小僧」って芝居でね。その時の打上げとかね。んー、長いっちゃあ長いのかな、付き合いが。

関さんって演出もなさるんですね。

その時(卒業公演)が初めてだったそうですよ。もう10年ほど前なのかな。

そのご縁で中尾さんから「演出をやってみないか」と?

前にも書いたんだけど、花見で会って酒飲んでて「演出しない?」って言われて「えぇ?」ってね。で、いいですよ、じゃあこれ(『仇討』)やりましょうよってことになって。
・・・たら大変な本なのよ。ラジオだからさ。本当にね、俺凄いもの選んじゃったなって(笑)

演出の初めてにはきついと本(台本)かと。

外部(公演)でやるにはね。
この間DCの方が稽古見に来たんですよ。丁度通し(稽古)みたいにやってて。
で、どう?って聞いたら「変。花組みたい」ってさ。

やっぱりそうなるんですかね?

そうですよ、そういうテイストは絶対入ってますから。
だってあとは普通にやるしかないでしょ?時代物をやる時って普通にやるかもっと現代に置き換えるだとか。
だから僕の方はニセモノだからさ(笑)

ニセモノなんだ(笑)

和物っぽくやってるってだけで。加納は知っててやってますが、僕は知らないことを「そうそう、こんな感じこんな感じ」でやってるんですよ。遊びの部分がね。本筋を追い求めない(笑)歌舞伎ごっこでいいからって。

そう見えればと。

そうそう。それで日本の演劇の持ってる面白さを楽しんでもらえればいいんです。

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