初日開きました。如何ですか?特別ショートショートいんたびゅー。



帝国:まずはお疲れさまでしたー。

水下:お疲れ様でした。

どうですか?

三幕に少し出てるだけだけなんで。楽しくやらさしてもらってますよ。

すいません。まだ(インタビュアーが)観ていないもので・・

そうでしょーっ。観てからでないとだめじゃないですか。

ざっと。お話の概要をお聞きする。
女同士の十代から還暦までの腐れ縁。
ちらしの謳い文句は「女のバトル。裏表。娘百まで。クサレ縁。嗚呼。女同士というものは・・・」

八重子さんの仁にあった役だし。大方の評判はいいようですね。
「久々に面白いもん観た」とか、他の楽屋のお客さんが言ってくれたりしててね。  ただ、一、二、三幕と長いのは確かなんで。長さは感じないんですけどね。
(観終わったら「あら、こんなに時間がたってたのね」という感じ。)
時間が厳しいんで、初日のカットがあったんですけど。

初日はもー大変だったようです、終演後が!上演時間スケジュールがかなりタイトで昼の部と夜の部の間がきつきつ。初日終演後、カット作業があったらしいです。

二人(久里子さん、八重子さん)とも、おもしろいって言ってくれてるし。
加納の芝居は音楽もいいって言ってるし。信頼してくれてるし。

それは、脚本も含めて。

そうそうそうそう。

やりやすいですか?演出は、加納さんで、慣れてるじゃなですか?

まったくの新作ではないし。飯島さん(自転車キンクリート)は、役者さんが話やすいように 変えてくれて構わないって。書いた台詞通りに言ってくれなくても、内容があってれば、構わないってスタンスの作家さんなんで。

割りと言い易いように、変えてしまったりしてるんですか?

そうねー、変えてるねー。久里子さんとか、八重子さんとかもねー、結構違うし。

拘束が、(一ヶ月と)長いですよね。

長いよね。・・・長かないよ。

どっちなんじゃーっ。

本番は長いけど。休演日もないしねー。もう、(昼の部)終わって、(化粧)おとして、すぐ、次の芝居(夜の部)だからね。
二人(八重子さん、久里子さん)はきついよね。でもほんと元気ですよ。 軽やかですよー、二人とも。おしゃれだし。きれいですよ。
面白いのは、始まってるのに家にいるんだよね。(俺が)

???

始まってから(俺の)出までが、時間があるので。
(出にあわせて小屋入りをするので)ああ、もう始まってるなあ。って思いながら、電車乗ってたりね。

ほおお。

不思議なのは、疲れてるの(笑)。ちょっとしか出てないのに。疲れてる自分がいるのはおかしいなあ、と。

緊張感で?

ないないない。

・・わははは

待ち疲れなのか、飲み疲れなのか、よくわからないんだけど。

いかんではないですか。(笑)演舞場は、広いですか?

広いかな?帝劇のほうが広いよ。

横幅がありますよねえ?

そうね。間口は広いよね。大道具は金井(※1)さんだし、(小道具は)藤浪さん(※2)だし

アトリエ・カオス(※3)は新派は使わないんですか?

俺が乗ってるタクシーがあるんだけど、タクシーはカオス。タクシーの後ろの映像は俺。

へ?

映像が映るのよ、走ってる映像(※4)が。撮ったのは俺なのよ。(いばり。)
俺が撮って、俺が白黒映像に加工したのよ。(いばりっっ。)

※1 金井大道具。歌舞伎を始めてとして、舞台大道具の多くを手掛ける会社で、今回の舞台は金井さんが手掛けているそうです。

※2 藤浪小道具。歌舞伎を中心に小道具制作を引き受けている会社。
本物以上に本物な真っ赤な贋作を作ります。おいしそーな鯛が、実は新聞でできてたりします。

※3 ユーミンの舞台装置などかなり特殊な小道具制作をする会社。
猿之助の「骨寄の岩藤」で舞台でばらばらに散った骨がするすると集まって合体する 骸骨とか、大きいものでは「オグリ」で宙乗りした馬を作ってたりします。

※4 三幕目、タクシーにお客を乗せて走っている場面で舞台正面のスクリーンに夜の風景が流れています。その映像を撮ったのが武蔵屋さんだそうです。お楽しみに。

・・・早く観なければー。がるるる。演舞場に幕観があればなー。

まあなー。OLさんは大変だよね。始まるの早いし。6時開演狙いだよね。

歌ったり、踊ったりはあるんですか?

踊りはありますよ。頭(一幕目)と、終わり(三幕目)に。最後の踊りが誓のふりつけ。バレリーナでてくるし。

バレリーナ?武蔵屋さんが?

いや、ほんとのバレリーナが。すっぽんからでてくるの。

ぷ。ぷぷぷ。すっぽーん?

そう、新派の子と話してたんだけど、初めて見たって。バレリーナがすっぽんから出てきたの。

それはそうだ・・・
それでお稽古って、どんなですか?

最後の三日くらいで通しかな?1幕目やって、かえして、やって、かえして。

花組芝居だと、初日に加納さんがまず脚本を読まれるとお聞きしたんですが。

初日は本読み。新派は役者がそれぞれの役を読んでいくの。

稽古初日は全員揃うんですか?

初日は揃います。

女優(いわゆる大女優)って、「休憩ごとにお付が岡持ち持ってすっとんでくる」的イメージなんですが。

新派はね、徒弟制なの。それぞれの役者(師匠)にお弟子でつくのね。ひとつの劇団なんだけど。

マイクはつけてるんですか?

拾ってますよ。下座じゃないからねえ。音が大きいでしょ?

お昼なんぞはどうされてるんですか?

作って加納の部屋で食べる。近藤さんがたまに通りかかって、またやってるのかーって。

(今回、綾央さんが加納さん付で入っていらしてお昼当番は綾央さんなだそうです。)
???綾央さんが、作って?自宅、演舞場の近くなんですか?

違う違う。電気コンロ持込。

楽屋で作ってるんですかー?

東宝のときは、大方してたのよ。松竹のひとはあんまりやらないの。

へー。

東宝の時は、わりとみんなコンロ持込で、看板(役者)のひともやってたのよ。 まあ。お付の人がつくるんだろうけど。

あー。なーる。だから、「るり子さんのカレー」なんですねー?

そうそう。

(るり子さんが)自宅で作ってきて、タッパーにでも詰めて持ってきてるのかと思いました。
(差し入れに)お米いりますか?

野菜がいい。

書いておきますデス。

終演後は意外と銀座は食べるとこがないんですよね。居酒屋系ぐらいしか。

ああ、でも、自分で歌舞伎とか観にに来る時も、あんまりこの辺で食べないかなあ。

演舞場のおでん弁当は食べられましたか?

ないない。演舞場はめったに観にこないし。歌舞伎座とか国立はね、観たりするんだけど。

演舞場のお土産コーナーとかは?

いきません。

マチネ/ソワレの間、かなり開きますがどうされてます?

銀ブラしたり、本読んだり。やりたいなーと思ってる脚本読んだり。
(この脚本が)いい芝居なんだからっ。

(ご満悦気であらせられる・・・)
ご自分が出ていない幕(1.2幕)はご覧になったんですか?

ゲネでね。そのうち、大向う行こって思ってるんだけど。

舞台に女性がいると違いますか?

いや、特に意識してないんですけど。

花組で見慣れちゃうと、普通の女性が着物を着てる舞台はえらく女性が華奢に見えますが。

うん、可愛いね。かわいい。可愛く見える。
紫さんかわいいしね。うん、かわいい。ああ、猿之助さんはこのかわいらしさにね・・。(にやり)

ははは。ツケ(※4)は、はいるんですか?

柝<き※5>は入るよ。

※4 歌舞伎なんかで「ばたばたばたばたばーったり」って舞台上手で入るアレです。

※5 場面展開などに「ちょーんっ」て入るいい音のアレです。
   つけは大道具さんのお仕事、柝は狂言作者のお仕事となってるそうです。

カーテンコールはあるんですか?

(力強く)そんな暇はないっ。

まだ小道具壊してないですか?
(武蔵屋さんは「破壊王」の異名がある。持っただけで壊れるとか、壊れないとか。)

壊してない、壊してない。壊す小道具持ってない。 数珠くらいかな?新聞と。

(小道具の新聞は)自分で持ち込み?

昭和37年の。(東京)オリンピックの頃の記事ね。他のページも読みたいなっ(笑)と思いながらね。
あとねえ。(「花たち女たち」が)花組でもできる芝居だなあーっって。いつかやりたいよね。

脚本は書き直し?

いやいや、まんまで。花組だと、こんななるかなっとかね、思いながら。

(皆様。配役ご想像ください。 )
衣装は加納さんの指定なんですか?

うーん。ようわからんっ。
八重子さん、おしゃれなんだよ。すごいサングラスたくさん持ってるんだよね。ひとつ欲しいなーって。

ほー。
今回は知ってる方々が何人かいらっしゃいますよね。

そうね。新派の人は知らない人だけど。まあ、近藤さんとかね、園さんとかね。

新派って、なんですか?

歌舞伎に対する、新しいもの。

文語体と口語体、みたいな?

新派の人たちはいいんだよ。すごい味があってさ。

なるほど。で、中日までもう少しですね。

ま、ね。あんまり考えないでね、毎日淡々とね。楽しくやれていければいいなーっと。ねっ。

本日はありがとうございました。

ありがとうございました。

文中に、武蔵屋さんが持っている小道具の話が出ています。
ネタばれになるので、どうしようかと思ったのですがそのまま、掲載いたしました。
で。武蔵屋さんは三幕目に
・お坊様
・タクシー運転手
・酔っ払い
のお役で出ていらっしゃいます。
お坊様のお役のときは、うずらのたまごのよーなくりくり頭で出てこられるそうです。お楽しみに。
また。タクシーの場面で出てくる画像はご本人様作成映像とのことです。
見逃してはいけない。

今回はしょーと・しょーと・いんたびゅー なのでこれにて勘弁を。
「百鬼夜行抄のときは、たっぷりとね。」というお言葉いただきましたので、そのときはお楽しみにね。

(文責 す@舎監)


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