帝:初日から楽に至るまでに芝居がどんどん(良い方向に)変わっていきましたよね。
水:そう、それは良かった。でも、欲をいえば・・・・。
帝:初日から楽のレベルでありたい?
水:なんていうのかな、初日から裏と表(転換と芝居)もちょっと合いたかったかな。稽古日数が少ないっていうのもあるのかな。
帝:でも稽古日数が少ないと思えば、集中出来るんじゃないんですか?必死になるというか。
水:いや、長けりゃいいてもんじゃないけど、やっぱりある程度の時間は欲しいよね。装置と音と一緒にやる稽古がもう少ししたかったかな。
帝:和宮は、昼夜の間が短かったですね。
水:いやぁ。俺は長かったですよ。潤は大変だよね。顔してるときに、もう床山さんが来ちゃうし。
帝:鬘は最後ですか?
水:かぶりものが最後です。化粧して、着付けて、鬘の順です。
帝:着物は着付けてもらうんですか?
水:そうですね。舞台で綺麗に見えるように着たり、帯を締めるのは、やっぱり人に締めてもらうのが綺麗ですからね。
帝:ずーっと1日衣装は着てるんですか?
水:脱ぎますよー。1幕目の出番が2回あるから、2回目が終わったら脱ぎます。衣装汚しちゃいけないし。鬘も取ります。
帝:化粧は?
水:化粧は、取ったらまたやり直さないといけないから、顔はそのまま。
帝:目張りっていうんですか?初日からなんだか段々変わっていきましたね。
水:そう?
帝:初日頃は、くっきりパッチリ入ってたのが、楽に行くにつれてパッチリじゃなくなってきてるなあと・・・。 は!まさか楽に行くにつれて墨が減ってきたから節約したとかですか?
水:ばれたか。
帝:えええええ、そうなんですかっ!?
水:てことはないですが。
帝:・・・え?
水:毎日描いてて慣れたんじゃないですか?
帝:楽に向けて若くなっていった気がしましたけど、意識して若くされたんですか?
水:意識はしてないですけど、声が高くなったりしたのかな?若く見えるのは、ビンのせいだと思いますけどね。
帝:そうなんですか?
水:まあ、若狭守は30代ですからね。
帝:爺にギュッと尻尾つかまれてる30代。
水:そう。
帝:芝居を毎日やってるとルーチンワークみたいな感じになりますか?
水:んー。体は楽だよね。でも毎日一生懸命ですよ。「舞台上で気を抜かないで居られるか」ですからね。それは上演日数が短くても長くても同じですよ。
帝:客席がザワザワしてるのは気になりますか?
水:しょうがないんじゃないですか?商業演劇ですから。
帝:携帯鳴ってましたねえ。
水:もうねえ。あ、また鳴ってるな、ってね。気にしてたら駄目ですからね。それこそなんか「おや?不思議な音が」って言えるくらいのが面白いよね。
「爺、なんか音がしておるぞ。静かにさせい」って言えたらね、面白かったかもしれないね。