帝:和宮のときは初日から楽までずいぶん上演時間が短くなりましたね。
水:もう、台詞も転換もカット!カット!カット!でしたからね。カットっていうのは1箇所だけ削れば良いわけじゃなくて、ここ削ったら、こっちを直してそっちを変えてっていうのが大事なんだよね。だからもっと短く出来たんじゃないのかな?
帝:上田さんとのやり取りも日によって変わってましたね。
水:変わっちゃったんだよ。
帝:「変えた」のではなく、「変わっちゃった」ですか?
水:特に変えようと思ってなかったんだけど、第1声が違ったりするとね。
帝:「春まではな」って爺に言いかけるところで、楽日が近くになって扇子を取り出してかざして台詞を言うようになりましたね。
水:そうそう、あれはね、稽古中からやろうと思ってたんですけど、でもなんか間が合わなかったんです。で、本番に入って後半、上田さんに「やって、やってよ。なんでやらないのー」って言われて、「じゃー」と。そんな感じかな。 ほんと上田さんとはね、楽しくやらせていただけて。かわいい爺だったでしょ? 嬉しかったのはね、「(殿と爺の)会話になってて愉しい」っておっしゃっていただけたんですよ。
帝:殿って、意外と落ち着きなく、ウロウロしてますよね。動物園の熊みたい。
水:そうそう。「そんなに動かなくてもいいんじゃない?」って言われたんだけど、演出家指定ですからね。
帝:その代わりに、爺がチンと座ってる。
水:そういう関係だからね。イライラしてる殿と落ち着いてる爺だからね。 だから次の場面では、爺に言われたとおりにちゃんとやってるっぽかったでしょ。僕の(殿の)知恵袋ですからね。 実麗も言ってるじゃない、「毎日来てしょうがないんだよ」って。殿は日参しないからね。 花組芝居の役者連は臆することなく(芝居が)出来てるねって言う声もいただけましたしね。
帝:(殿、嬉しそうでございますな。)最後のひな壇は乗るの大変ですか?
水:いや、大変じゃなかったですよ。
帝:かなり高さありましたよね。
水:高い、高い。高いんだよ。
帝:高所恐怖の人はいないんですか?
水:いや、恐怖症でも頑張るんですよ。
帝:水下君は?
水:煙となんとかは高いとこが好きだから大丈夫でした。
帝: なるほど。
水:怖いのは上から降りてくる人が怖いですよね、長袴ですから。今回、怪我がなくてほんとに良かったですよ。 みんながちゃんと舞台を成立させたいっていう姿勢のある人たちばかりで、芝居が好きな人が集まってたんだよね。 八代が何かやっても「そんなの駄目だよ」じゃなくて、「じゃあ、こうしたら面白くなるんじゃない?」とか逆に言ってもらえたりしてね。
水:あ、そうそう、小川さんと誕生日同じなんだよ。
帝:あらま。
水:なぁんと森若ちゃんも同じ。
帝:あらま。
水:小川さんの出番の後が俺だからさ、出番が終わって(袖に)戻って来た小川さんに「小川さん、小川さん、いいですか?」って言って、「俺、誕生日同じなんですよ」って言ったら、「あらそう」って、スーって行っちゃったの。でも次の日、出番終わって戻って来た小川さんが「はっぴばすで」って言って、スーっと行ったの。 かわいいでしょ。
帝:あら。
水:いいでしょー。