雪月花インタビュー まもなく初日・雪の巻



早速ではございますが、お稽古は如何でございますか?

順調ですよ。もう立ち稽古に入りましたし。

頭から(第一場から)なんですか?

お芝居ですから。頭からですよ。

映画とかだと撮りやすいところから始まったりしますよね?

舞台は頭からやりますよ。

本は持ったままでやるんですか?

立稽古はいったら本は持たないで、ちょっとわからないとこはプロンプさん。 (※舞台の袖から、役者に科白を教える人のこと)
漫画を題材にしてますから、漫画のファンの人達がみたら、どんなに近づけても「えー、イメージと違―う」ってなるじゃないですか。だったら、もう最初から舞台は舞台だと。生身の人間がやるんだからね。舞台版「百鬼夜行抄」なんだと。

他の劇団で、漫画原作ものを舞台にしてたりしてますよね。そういう時の人達の話は参考になるんですか?

ならないでしょ?話も違うし。

原作(漫画)はお読みになったんですか?

読みましたよ。

それは必ず読まないといけないわけではないんですか?

そんなことはありません。でも稽古場にありますからね、皆何気なく読んでます。

妖怪って言うとゲゲゲの鬼太郎とか思いだしちゃうんですけど。

妖怪が入ったホームドラマなんです。ゲゲゲの鬼太郎は妖怪の世界に人間が助けてもらいに来てたりするけど、(百鬼夜行抄は)人間と妖怪が共存してるというか、違う人種が二つ同じ世界にいるというか。

ゲゲゲの鬼太郎とかで好きな妖怪いました?

一反木綿かな、飛んで行くし。

水下さんは信じてるほうでしたか?

信じてるって言うか、居てもいいかなぁって思ってるけど。見ないんだよね、霊感とかないみたいだし。
金縛りは一回か二回あるんだよな。確実にあったのは一回だけ。
新しい部屋に引っ越してきて、なんか、足元の右側がいやだなーって思う空間がずーっとあったのよ。で、何ヶ月かしてそれが動いたのよ。
あれ・・?って動いたんです、夜中。がっと俺の上に乗っかって来て「うう、重たいーっ」と思って出ない声を絞り出して 「でてけええええぇぇぇ」ってしたらすーっと軽くなって、冷や汗びっしょり。30過ぎてからね。

意外と遅めの体験ですね。

そんなに、仲良くなかったからね。
高校の頃にねえ。一回あったんだけどあれは、泥棒かもしれない。こらーっていったらだーっと逃げていったから。

学校の怪談とかはありましたか?

学校ねえ・・・ないなあ。高校時代は無かったなあ。 大学はねぇ、古ーいクラブハウスに行くと、中核派に殴られるよってな、おばけじゃなくてね。残党がね、いたの。
小学校のころかな?お便所に赤い手がとか、あったな。ぼっとんだったから。

お稽古ではお祓いとかしたんですか?

稽古はしてない。でもね。稽古始まって体が重いのよ。(笑)久々に動いたから体が重いのかな、久々に早起きしてるから重いのかなあって。

「久々」早起き。

でね、肩のあたりが重いの、ああ。妖魔達が一杯来てるのかなって。
そんな話してるわけじゃない。そうしたら加納がさ、稽古始まって二、三日して「久々に金縛りにあったんだよー」って嬉しそうに言ってたんで、ああ、やっぱり来てるのかなーって。
集まってもおかしくないとは思うんだけど、来てもらっても相手できないから(妖怪が)飽きちゃうかもなあ。

ははははははははは。

漫画の人達ってそういうの、ないのかしら。

夜中に生きてる種族ですからねえ。

俺を描けーっとかないのかなあ。

どうなんでしょうねー?
まんが日本昔話だと、民話もそうですけど生活に密着した妖怪がでてきますよね。

ヨーロッパだと、妖精のせいにするの。子供とかお年寄りがコップ壊したりしたら、妖精のせいってことにするんだって。 「もー、おばあちゃんたら壊しちゃって」じゃなくて、ああ、妖精が来たから壊れちゃったのねって、緩衝材の役割してるんだって。
だから、何か失くしちゃっても「もー。いたずらな妖精なんだから」って。(失くしたものが)でてきたら、「あ。妖精が返しに来たー」って(笑)  失くしたのはお前だろう。ごつん(とアタマを叩く仕草)ってとこははあるんだけどまぁ「妖精のせいだよね」って和らげているのね。

本の内容については、今さん(原作者の今市子さん)は一切ノータッチなんですか?

一切お任せいただいております。
お客さんがきて、最初は「えっ」と思っても帰るときには「うんうん」ってなってくれればいいなぁって思いますね。
原作読んでる人達の「ええええっ」という反応が楽しみですね。「へーこれ、こんななっちゃうんだー」とかね。反応がね、楽しみ。

妖怪の資料とかは読んだりするんですか?

稽古場に資料はあります。妖怪辞典とか。それはやっぱり、衣装の資料だとかで。いろいろ読まなくちゃいけないってことじゃなくてね。

衣装のイメージとかは。

まだまだ。
結構ね、大変なんですよきっと。博品館にはいりきるのかっ!

へ?

大道具小道具衣装もろもろ。役者はどこにはいるのでしょう・・・・・

さあ・・

で。今回は花組にどんな期待をもって観にいらっしゃる?

うーん。(びびる、びびる。すいません。即答無茶苦茶苦手なんでございます。)「花組芝居現代劇」ってどんなだろう?という感じですかね。
どんな期待っていうか、花組芝居を観にいく「楽しみ」を満喫しにいく感じ。その楽しみはなんだっていわれても説明しえないですけど。
初日まであと、一ヶ月ぐらいですか、まだまだ余裕ですか?(反撃)

ないですよ。余裕、別にあせってはいないですけど。(余裕は)ないですね。

お稽古が始まると緊張するんですか?

緊張っていうか、気にしてるのかな、常に芝居を。

よく、初日が近づくと台詞が抜けてる夢をよく観るってきくんですけど、ありますか?

ないですね・・っていつも抜けてるからね。(威張りっ)

威張って言わないでくださいね。
初日は緊張感がありますか?

それは、お客さんのほうでしょ?
(緊張は)ありますよ。初めてのお客様の前でやるんですから、どう反応がくるのか楽しみにしてます。

今回の百鬼夜行抄のコメントをどうぞ。

ファンタスティックに仕上がりますぞ。きっと。
おたのしみに。

ありがとうございました。

                             (12月某日・都内にて)


次回、公演開始インタビュー「月の巻」へ続く。
    (文責 す@舎監)






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